僕は、実は、理学療法士です。
　お菓子づくりとは無縁の生活を送ってきました。
来る日も来る日も、整体院に来る患者さんの身体と向き合う仕事です。

　そんな僕が、どうして低糖質のスイーツを作ったかって？
ちょっとだけ聞いていただけますか？

　それは――
　僕自身が、小麦や砂糖で、体が重～く、ダルぅ～くなる悩みがあったこと。
　それから、患者様から、こう言われることがよくあったからです。

「先生、整体で体は楽になりましたが、肌荒れと便秘が治りません」
「なんとなく、だるくって、いつも疲れている感じがある」
「ちっとも痩せないんです」

　こうおっしゃる患者様は少なくありませんでした。

　食生活の内容を聞いていると、その内容は、パン、うどん、パスタ、白飯、ごはん、バナナ、飲み物はジュース……。た、たしかに美味しい！
だけど僕が食べるとダルぅ～くなる食べ物たちだ……(゜Д゜)

　明らかに過剰な糖質量で、食後の血糖値が乱高低しているのであろうと思われる食生活でした。血糖値の激しい変動は、精神的な不安やイライラ、眠気、だるさをもたらします。身体が疲弊しないはずがありません。

　また、たんぱく質も不足していました。これでは、いくら一生懸命リハビリをしても、なかなか筋肉がついてこないはず。　
　今までどおりのやり方で、一方的に整体をし、リハビリメニューをこなしていただくというだけでは、お客様の「生活の質」を高めることは決してできないだろうと考えたのです。